【新唐人2014年1月4日付ニュース】中国のネットユーザーが匿名で行っている「中国人間のクズランキング」の結果が、年明けとともに発表されました。周永康元政法委員会書記が「人間のクズ」トップに選ばれたほか、ジャッキー・チェンや司馬南などの有名人も2年連続「人間のクズランキング」にランクインしました。個人ランキングのほかに集団ランキングもあり、中央テレビ局と環球時報がそれぞれ1位と2位に選出されました。
「人間のクズランキング」の審査は、ノミネートされた人の卑劣さ係数、恥知らずのレベル、下劣さの程度によって行われ、2段階の審査を経て1000人を超えるクズ候補者から、最終的に100人の「人間のクズ」を選び出します。
北京社会活動家 胡佳さん
「この種の庶民自発のランキングは毎回 当局の想像を超え、当局をビクビクさせています。これが真の勢いのある民意になれば、ランクインした者には大きな圧力になります」
海外の中国語サイト「参与」の紹介によると、「2013年人間のクズランキング」にランクインした「クズ」たちのクズレベルは去年に比べ大幅に上がり、大学の専門家や教授、学者が最も多く、全国人民代表大会代表、各地の人民代表大会代表がその次を飾っています。また、解放軍関係者も少なくないそうです。
2013年にランクインした人間のクズを部類別にまとめると、第1類は悪名高き中国共産党元高官。例えば、元政法委員会書記・周永康、元公安部副部長・李東生(りとうせい)、元鉄道部部長劉志軍(りゅうしぐん)、元国家発展改革委員会主任・劉鉄男(りゅうてつなん)などです。
第2類は、仰天発言で民間の非難を受けている有名人。例えば、アリババグループの総裁・馬雲(ば うん)。「天安門事件の鎮圧は正しい」と発言し、「人間のクズ」トップにランクインしました。李鵬(りほう)元首相の娘・李小琳(りしょうりん)は、「節約に励み、親に頼らず、自力で努力した」との発言で人間のクズ第3位にランクイン。解放軍空軍上校の戴旭(たいきょく)は、「鳥インフルエンザで何人も死ぬ事はない」と発言し、4位にランクイン。27位にランクインした女性市長韓迎新(かんげいしん)は、「最も容赦ない立ち退き女市長」と呼ばれ、「私は立ち退きの法律など知らない。立ち退き法には従わない」などの仰天発言でランクインしました。
第3類のクズは、ネットユーザーから軽蔑されている「五毛党」(うまおだん)と中国共産党官製メディア、および御用文人や専門家、教授など。例えば、「経済問題で学校に通えない生徒は中国にはもういない」と発言した教育部部長袁貴仁(「えんきじん」。「中国にはニュースの検閲制度などない」と発言した外交部の華春瑩(かしゅんえい)報道官。「共産主義は宇宙の真理である」と発言した「解放軍報」の孫林平(そんりんへい)副編集長。
このランキングサイトの発起人によると、人柄の特に悪い人以外は、一度ランクインした人が、翌年に再度ランクインすることはほとんどないそうです。しかし、悪名高き方舟子(ほうしゅうし)、司馬南(しばなん)、ジャッキー・チェンなどは今年2度目のランクインを果たしました。
今年の「人間のクズ」ランキングには個人ランキングのほか、集団ランキングも設けられ、中央テレビ局の「新聞聯播」(しんぶんれんは)チームや環球時報、湖南省衡陽(こうよう)市の518人の汚職人民代表がトップ3位を占めました。ほかにも、官製メディアや中国石油などの国営企業、赤十字会、公安、検察、司法部門、都市管理局などの政府機関がランクインしています。
このほか、今年は「第1回中国英雄ランキング」も発表され、高智晟(こうちせい)さん、唐吉田(とうきつでん)さんなどの人権弁護士、胡佳さん、秦永敏(しんえいびん)さんなどの人権活動家や新公民運動家がランクインしています。
時事評論家 林子旭さん
「中国では異なる声を聞くのは難しい事ですが、今多くの民衆が努力して、貴重なプラットフォームを建てています。近い将来 きっとランキングに入っているこれらの機構や個人が歴史の舞台から退き、人々から捨てられ、忘れわれるでしょう。またランクインした英雄はますます多くの中国人から尊敬されることでしょう」
ランキングサイトの発起者はこのように締めくくっています。「人民は覚醒しつつあり、悪魔は肝っ玉を失いつつある。弔い(とむらい)の鐘はすでに鳴り響き、独裁は必ず滅びる」
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/01/02/atext1035416.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)